介護のお役立ちコラム

「介護付きマンション」(シニア向け分譲マンション)のメリット|老人ホームのコラム

「介護付きマンション」(シニア向け分譲マンション)のメリット|老人ホームのコラム

更新日:2017.01.23

両親の介護が必要になってしまった、あるいはこれから必要になるかもしれない。そんなとき、多くの人が高齢者向け施設の利用を検討することでしょう。

有料老人ホーム、特別養護老人ホーム(特養)、サービス付き高齢者住宅(サ高住)......と、さまざまな選択肢がありますが、「介護付きマンション」について皆さんはご存知ですか?この施設について今回は解説していきます。

介護付きマンションとは

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「介護付きマンション」は、「シニア向け分譲マンション」とも呼ばれ、介護サービスが受けられるマンション施設のことを指します。分譲なので資産として残り、住み心地も一般のマンションと変わりません。

介護付きマンション3つのメリット

1.管理人が常駐している

管理人が常駐しているため緊急時の連絡がつきやすいことは、介護者・被介護者双方にとって大きなメリットです。また、マンションによってはタクシー配車の手続きやクリーニングの依頼・受け取りなどもフロントに頼めば管理人が代行してくれます。

レストランやフィットネスジム、最近では大浴場(温泉)を併設しているマンションも多く見られ、老後の生活をサポートするあらゆる体制と環境が整っているのです。高齢者、そして離れて暮らす家族にとって「安心」が得られるのは一番の利点と言えるでしょう。

2.マンションなので、気密性・断熱性が高い

鉄筋コンクリート構造は、木造に比べはるかに気密性、断熱性が高いため、入浴や着替えのときなどヒートショックによる体調変化も防ぐことができます。

また、建物自体のメンテナンスも、一軒家の場合、屋根や外壁の改修などはタイミングを見計らい自分で業者に依頼しなくてはいけませんが、集合住宅の場合、すべて管理会社が行ってくれます。

3.バリアフリーの徹底

建物全体がバリアフリー構造となっており、車いすでの移動が可能で、点字案内の設置もされています。住む人はもちろん、来客も安心して迎え入れることができます。

また、通常、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、個室はあるものの居室タイプが限られていることが多いです。それに対し介護付きマンションは、ワンルームタイプから2LDKくらいまでと、住む人の人数や予算に応じてフレキシブルに選べるのも特長です。

医療・介護サービスは外部の事業者と提携して行われる

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介護付きマンションのメリットについて理解したところで、やはり気になるのは医療・介護サービス。介護付きマンションは、老人福祉施設でも有料老人ホームのような居住系サービスでもありません。それではどのように介護が提供されるのでしょう?

介護付きマンションを運営している事業主は、居宅介護支援(訪問介護)事業者と提携しているため、指定の事業者が必要に応じて自宅に来て、介護サービスを提供する仕組みとなっています。指定の事業者ではなく、普段からお世話になっているホームヘルパーがいる場合、そちらを選ぶことも可能です。なかには、マンションの1階に訪問介護ステーションを併設しているところもあります。

医療体制にも不安は感じないでしょう。地域の病院、看護ステーションなどと連携しているため、定期的な健康診断や、有事の際の緊急対応も行っています。ただし、医療連携に関してはマンションによってレベルに差があるのが現状で、定期的な処置(経管栄養、胃ろう、人工透析、糖尿病患者へのインシュリン投与など)を必要とする人は、その体制が整っているかを事前に確認しましょう。

60歳未満でも入居可能

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介護付きマンションにかかる費用ですが、入居金については地域差があるものの一般のマンションと同等か、それよりやや高額になります。理由として、建物が新しいこと、管理人や設備の人件費・維持費がかかることが挙げられます。月々に支払う管理費も通常のマンションに比べてやや高くなる傾向があります。

入居条件は事業者によって異なるものの一定基準はないので、おおまかな目安は「50歳以上」となっています。夫婦で入居を希望する場合、夫または妻のどちらかが年齢条件を満たしていれば入居可能なところも多くあります。

また、特養などは入居条件として、要介護度が一定以上であることを条件とされていますが、介護付きマンションは基本的に、自立(非該当)から要支援(1・2)、要介護(1~5)までとすべての高齢者を受け入れられるようになっています。

ただし、マンションによっては、身の回りのことを一人でできることを条件にしているところもあります。重度の要介護の場合、事前審査で入居を断られるケースもあるようですのでマンションの入居条件については、しっかりチェックしましょう。

終わりに

介護のサポートも充実し、老人ホームで集団生活にうまくなじめない人であってもサービスを受けられる、介護付きマンション。資産としても残るこの施設を、老人ホーム選びの際は視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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