介護のお役立ちコラム

床ずれを予防し痛みをやわらげる、介護用品10選|介護のコラム

床ずれを予防し痛みをやわらげる、介護用品10選|介護のコラム

更新日:2016.07.29

ベッドの上で過ごす時間が長い要介護者に降りかかる問題の一つが、床(とこ)ずれです。 床ずれとは、同じ体制で寝るなど持続的に圧迫されることで、血流が悪くなり圧迫を強く受けた体の部分の組織が壊死(えし)してしまう状態のことを言います。 特に症状が現れやすいのは、腰の仙骨部や、かかとの部分など骨がつき出している部分です。寝たきりや長い時間同じ体制になっていることが多い方は、このような部分が赤くなっていないか見てみましょう。水ぶくれや内出血などにより皮膚に現れる紫斑(しはん)などの症状がみられる場合もあるので、注意が必要です。 床ずれができると、医療施設や介護施設に滞在する時間も増えて、余計なお金がかかってしまいますし、何より本人が苦痛を感じてしまいます。そこで今回は床ずれ予防に最適なグッズを、床ずれの原因別に10個ご紹介します。 介護用ベッドの選び方については『 介護用ベッドを選ぶときの5つのポイント』をご覧ください。

圧迫

床ずれとなる一番の原因が、骨の突き出た部分に自分の体重による圧迫が加わることです。そのため、体重が強くかかる腰に床ずれはできやすいのです。 圧迫を防止するためには、一定時間ごとに体位を変えたり、起き上がって座った状態の座位を保ったりといったことが必要です。また、血が貯まらないように血液の循環を促進することも求められます。

アイジョーエアークッションHG万能タイプ

7-2 出典:www.amazon.co.jp/dp/B01FYY88FA

空気の圧力で身体を支えることができるクッションです。空気圧を調節してお好みの硬さにすることもできるので、使い勝手が良いです。 アイジョーエアークッションには、本体に複数の通気穴が空いていて、空気圧によるでこぼこ構造(球面形状)が身体の圧力から来る痛みを分散してくれるという効果があります。身体の痛みの分散や、好みの硬さに空気圧の調節ができることから、床ずれ防止に期待が持てます。

三角柱クッション

7-3 出典:www.amazon.co.jp/dp/B017YPEDF6

実際に介護の現場で、身体の向きをスムーズに変えるために使われているのが、この三角柱の形をしたクッションです。布団と足の間にこのクッションを入れることで、圧力を軽減し、床ずれが起きやすいかかとを守ることができます。

勝野式 医学博士の三層構造マット モアスリープ

7-4 出典:www.amazon.co.jp/dp/B00HQAV6IM

腰の沈み込みを防ぐ優れた体圧分散マットで、背筋に負担をかけず姿勢をキープすることができます。腰や背中に集中することの多い体圧を分散できるので、寝たきりの方に床ずれの予防として体圧を分散できる三層構造のマットを使ってみるのも方法のひとつです。 また、要介護者だけではなく、眠りが浅く疲れが取れない介護者にも使っていただきたいアイテムです。

圧切替型エアマットレス

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出典:www.amazon.co.jp/dp/B00FXQOXW2

この製品のような圧切替型のマットレスは、自力で寝返りができない方におすすめのグッズです。体重により空気圧を調節できるタイプや、自動的に体位変換の切替ができるタイプなど様々なものが市販されています。 マットレスの中の空気圧が切り替わることで、自力で寝返りができない方でも、寝返りをうつことができます。必要に応じて、すぐに空気を抜くことができる「緊急開放バルブ」がついているものを選ぶのが良いでしょう。

純正しもだの馬油

7-6 出典:www.amazon.co.jp/dp/B007WXPA0I

馬油は、血行促進の効果があると言われています。床ずれになってしまった箇所に馬油を塗るというよりは、日ごろのケアとして床ずれが起こりそうな部分の腰や背中、かかとなどに馬油を塗ると効果的です。血行が悪くなることで起こる床ずれを予防するためにも、馬油の血行促進作用を活かしましょう。

不潔・湿潤

尿や便などの排泄物や汗をそのままにしていると、皮膚の不潔や湿潤につながり、床ずれの原因となります。特に湿潤は皮膚が剥けやすくなるため注意しなければなりません。 不潔・湿潤を防ぐには日々の入浴や清拭(せいしき)はもちろん、スキンケアをしたり、むれを防止する道具を活用すると良いでしょう。

リモイスバリア 撥水性スキンケアクリーム

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出典:www.amazon.co.jp/dp/B00CBQ8BXO

馬油と同じく、乾燥から肌を守るために身体を拭いた後や入浴後などに水を弾く撥水(はっすい)クリームを塗るのも効果的です。肌の乾燥と床ずれを防ぐためには毎日のスキンケアが大切になります。

大人用おむつカバー 抗菌防臭タイプ

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出典:www.amazon.co.jp/dp/B000FQOGCC

おむつがずれるのを防ぐ、おむつカバーです。防臭加工フィルムを施した抗菌防臭タイプなので、臭いや雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。それほど分厚いものでもないため、高齢者が動きやすいのも利点のひとつです。

蒸れ防止透湿防水シーツ

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出典:www.amazon.co.jp/dp/B00DNMZOAI

ナイロン100パーセントの素材で、汗の湿気を外に逃がします。防水製なので、汗をかいたり尿を出したりしてもシーツ自体が湿らないのもありがたい点です。

摩擦

移動するときに身体をシーツにこすりつける摩擦により、高齢で弱った皮膚は傷つき、床ずれは加速します。 皮膚の損傷を避けるには、寝具のシワや継ぎ目などに気を使ったり、クッションなどで皮膚を保護する必要があるのです。

ナーシングラッグ かかとあて

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出典:www.amazon.co.jp/dp/B0012OTP2M

その名の通り、かかとあては、かかとを保護するためのグッズです。洗濯機での丸洗いも可能なので、こまめに洗って清潔を保ち、かかとの床ずれから認知症患者を守りましょう。

プリマ床ずれ予防シート

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出典:www.amazon.co.jp/dp/B003OAE6HG

床ずれを予防するために皮膚に直接貼るのが、このシートです。皮膚にシートが密着することで摩擦を軽減するという仕組みです。洗剤で洗って乾かせば繰り返し使用することもできるので、お財布にも優しくなっています。 ただし、クリームを塗るときにマッサージをするのはあまりおすすめできません。マッサージすることで皮膚に摩擦が起きてしまうからです。血行促進のためにマッサージは良いと思われがちですが、専門知識のない素人が安易に認知症患者をマッサージすると、それが原因で床ずれを引き起こす可能性もあるので十分気をつけましょう。

床ずれは予防できる。苦しみを緩和しよう

床ずれには、寝たきりとなってしまった高齢者を始め、多くの方が苦しんでいます。しかし、適切なケアを怠らなければ、床ずれは十分に予防できます。 今回ご紹介したアイテムを活用することで、ご本人の辛い床ずれの痛みや、介護者の負担が少なくなり、お互いストレスの少ない生活に変わるかもしれません。これまでの床ずれの対処方を一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

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