有料老人ホームの費用 有料老人ホームの費用

まずは入居費用のしくみを理解し、
資金計画を立てることが大切です。

グループホーム費用・料金

【保存版】最近よく聞くグループホームの費用・料金について徹底解説!

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認知症の高齢者向け介護施設として、よく名前があがるのがグループホームです。ここではグループホームの利用に必要な費用・料金について、相場や詳細をわかりやすく解説しています。費用・料金がわかれば、施設選びもしやすくなります。

  

目次

グループホームとは?

グループホームとは、認知症の高齢者を対象とした専用のケア施設です。一般的には、5~9人の利用者が1つのグループ(ユニット)となり、介護スタッフの援助を受けながら共同生活を行います。高齢化や認知症患者の増加を受け需要が高まっており、厚生労働省の調査によると、グループホームは2015年の段階で全国に12,983施設にのぼっています。

グループホームの具体的な対象は、65歳以上で要支援2、もしくは要介護1以上の認知症患者です。グループホームは地域密着型のサービスなので、対象の施設と同じ地域に住民票があることも入居の条件とされます。施設内では、入居者は介護や生活の支援を受けながら、食事や掃除・洗濯といった生活に必要な作業を自分たちで行います。

グループホームの費用・料金の相場はどのくらい?

グループホームの利用に必要な費用・料金は、大きく分けて入居時にかかる費用と月額費用の2種類です。入居の際にかかる費用は施設ごとに大きな差があり、おおよその相場は10万円から20万円ほどですが、施設によっては100万円ほどかかるところもあります。その一方で、入居時の費用・料金がかからない施設もあります。月々にかかる費用も施設によってそれぞれです。おおよその相場は、毎月15万円~30万円程と想定しておけばよいでしょう。

入居時にかかる費用の詳細

繰り返すように、入居時にかかる費用は0円から最大で100万円ほどかかるところもあります。具体的にはどのような費用がかかるのか、チェックしてみましょう。

敷金にあたる入居一時金(保証金)が必要

グループホームに入居する際は、一般に入居一時金(保証金)が請求されます。入居一時金(保証金)とは、グループホームを利用する権利をもらうのに必要な費用です。具体的な額については国に決められた基準などがなく、すべての施設で一定ではありません。

入居一時金は退去時に返金される

入居一時金(保証金)は、システム的には、賃貸住宅で言うところの「敷金」に近いと考えればわかりやすいでしょう。敷金と同様で退去する際には、返金されることになっています。

ただし、やはりこれも敷金と同じで、必ずしも満額返金されるわけではありません。修繕や清掃、あるいは費用の滞納分があればその分が差し引かれることになります。また入居期間によって償却され、目減りする施設もあります。この場合も償却率は施設によって異なるため、入居の際にあらかじめ確認しておくようにしましょう。

毎月かかる費用

次に毎月かかる費用をみてみましょう。当然、滞在期間が長くなればなるほど負担も大きくなるので、実際にどういった費用がかかるのか具体的に把握しておくようにしましょう。費用の詳細がわかれば、施設比較をするにあたり料金を見比べるときも役立ちます。

大きく分けて「介護サービス費」と「日常生活費」の2種類

まず毎月かかる費用は、各種介護サービスを受ける際に発生する「介護サービス費」と、施設内での生活にかかる「日常生活費」の2種類に分類できます。以下、それぞれの費用の詳細を解説します。

「介護サービス費」はどのくらいかかる?

介護サービス費は、施設内で共同生活住居(ユニット)がいくつあるか、と要支援・要介護の認定の内容によってかわります。介護サービス費は費用の1割が利用者負担(一定以上の所得がある場合は2割)となり、標準的な負担額は以下の通りです。

1ヵ月分(30日分)の介護サービス費用
共同生活住居の数 要支援・要介護の設定 自己負担額
1つの場合 要支援2 22,650円
要介護1 22,770円
要介護2 23,850円
要介護3 24,540円
要介護4 25,050円
要介護5 25,560円
2つ以上の場合 要支援2 22,290円
要介護1 22,410円
要介護2 23,460円
要介護3 24,180円
要介護4 24,660円
要介護5 25,140円

「介護サービス費」には追加の費用がある

グループホームでは、体制を充実させたり看取りを行ったりすることによって、介護サービス費に対して加算処理(追加の費用を請求)をすることがあります。この追加費用のことを「サービス加算」と言います。サービス加算の詳細は施設ごとに異なるので、あらかじめ確認するようにしましょう。

なおサービス加算の額は項目ごとに定められており、医療費の単位を1単位10円・1割負担とすると、例として以下のような種類があります。

項目 詳細 1日(回)あたりの費用
初期加算 施設での生活に慣れるための様々な支援をする際にかかる費用。入所日から30日間に対して発生。 30円/日
認知症専門ケア加算 入所者のうち、認知症自立度Ⅲ以上の入所者の割合が5割以上で、なおかつ認知症介護実践リーダー研修修了者の配置数など一定の条件を満たした施設である場合に発生 3~4円/日
退所時相談
援助加算
退所後の介護サービスなどの利用に関する相談の援助を実施し、かつ指定の条件で市町村などにその情報を定期用した場合に発生 400円/回
看取り介護加算 指定の条件を満たした状態で看取りを行った場合に発生 死亡日:1,280円/日
死亡日前日及び前々日:680円/日
死亡日以前4日以上30日以下:80円/日

「日常生活費」の内訳

日常生活費に含まれるのは、家賃に相当する居住費、食費、そして光熱費やおむつ・理美容・娯楽費などの雑費です。居住費は、施設のある地域や居室の広さ、設備などによって施設ごとに異なります。基本的には、郊外より都市部の方が高くなる傾向です。その他の理美容代・おむつ代などは施設によってあらかじめ料金が決められています。

上述したようにグループホームの月額費用の目安は15~20万円程度、そのうち介護サービス費は2~3万円程度です。そのため日常生活費は、居住費・食費などすべてあわせて、おおよそ12~18万円程度が相場と想定しておくとよいでしょう。

グループホームの費用・料金を理解して適切な施設を選ぼう

グループホームでは、初期費用として入居一時金(保証金)がかかります。また月額費用として介護サービス費・日常生活費が必要です。日常生活費には、家賃に相当する居住費や、食費、光熱費などが含まれます。この記事で解説したように、これらの費用の詳細や相場を把握しておくと施設選びがしやすくなります。施設ごとの費用・料金をきちんと把握した上で、入居されるご家族にとってよりよい施設を選んでみてください。

 
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