介護スタッフ・看護師・機能訓練指導員などが一体となり、ご入居者の気持ちに添った認知症ケアを行います。
point 1認知症の改善に繋がる"リハビリケア"
認知症状が進行することで起こる"徘徊"や"妄言"といった行動・心理症状には、ご本人の不安や動揺、葛藤など、何らかのメッセージが隠れていることが多いと言われている。
「ベストライフ大宮北」のスタッフは、ご入居者の気持ちを推察し、不安な気持ちや感情にまずは"共感"するように心がけているという。
"共感"の方法は、声かけだけではなく、手を軽くなでる、背中をさする等、ご入居者のその時の感情に応じてコミュニケーション方法を変えることが大切だという。
また、ご入居者の行動をむやみに制止するのではなく、ご入居者の行動を受け入れ、寄り添い、その人が「今、何をしたいのか」「どう動きたいのか」という気持ちに添ったケアを行うように努めている。
一方で、ご入居者の危険防止に注意を払いながら見守る体制を整えるためには、介護スタッフだけの努力では難しいという側面もある。「ベストライフ大宮北」では、一人のスタッフが認知症ケアを行うのではなく、介護スタッフの他に看護師やケアマネジャー、そして理学療法士などの機能訓練指導員が協力して認知症ケアに取り組むことで、見守り体制を整えている。一人で行うケアの限界をそれぞれのケアの専門家がしっかり理解し、知識の共有や連携に努め、ケアに関わるスタッフ全員で統一した考え方ができるよう意識しているという。
point 2認知症ケアに欠かせない、ご入居者との信頼関係
「ベストライフ大宮北」では、理学療法士や柔道整復師といった資格をもつ機能訓練指導員が常駐し、リハビリを通した認知症ケアに取り組んでいる。
具体的には、ご入居者の身体の状態に応じた個別リハビリテーションのほか、レクリエーションを通して他のご入居者と一緒に身体を動かす機会を積極的に作っているという。
できることに対する喜びを引き出し、その気持ちを分かち合うという行為が脳の活性化に繋がり、身体機能の維持・向上だけではなく、認知症の改善にも効果があるという。そのため、「ベストライフ大宮北」ではご入居者と積極的にコミュニケーションを取り、リハビリやレクリエーションに参加してもらえるよう心がけている。
point 3ご家族の声
「ベストライフ大宮北」に母が入居した当初は、なじみの家を離れた不安から帰宅願望が強く、食事も口をつけずに、昼も夜も玄関の前に居ては『私は置いていかれた。ハイヤーを呼んでください。家に帰るから』と人影が見えるたびに言っていたそうです。
後にスタッフの方から聞いた話によると、認知症のあるなしに関わらず、入居当初は帰宅願望により精神的に不安定になりやすいとのことでした。
私たち家族はどのように接していいかわからず動揺するばかりでしたが、スタッフの方はプロの目線から母の不満や不安な声に耳を傾け、共感し、粘り強く母と向き合ってくださいました。
変化が表れたのは入居して2週間が経過した頃です。母が食事を摂ってくれるようになり、リハビリにも積極的に参加してくれるようになりました。今では笑顔が見られるようになり、スタッフの皆さんの苦労は本当に大変だったと思います。それでもしっかり向き合って下さった皆さんにとても感謝しています。良い施設に出会えて本当に良かったです。(ご家族より)