介護のお役立ちコラム
「シニアレジデンス」という言葉を耳にしたことはありませんか?
豪華な設備とサポート体制が充実した高級有料老人ホームの中でも、さらにワンランク上の施設を表すことが多いようです。特に運営母体が大手の鉄道会社や不動産関連会社などの場合、系列のホテル業や旅行業で培われたノウハウを活かした、ラグジュアリーホテルと見まがうほどのきめ細やかで行き届いたサービスには定評があります。"憧れのホテル暮らし"に、より近い生活が送れる「シニアレジデンス」とはどういうところなのか?物件選びのポイントや費用の目安とあわせてご紹介します。
高級感だけじゃない! シニアレジデンスの特徴
最初にシニアレジデンスの主な特徴をハード、ソフトの両面から見ていきましょう。
1 立地
都心に近いエリアであったり、駅からのアクセスがよかったり、基本的に交通の便がよい場所に立地しているホームが多いようです。もしくは、自然が豊かで風光明媚な郊外や、温泉地などのようにリゾート地として人気のエリアにもあります。
2 建物と設備
広い敷地を持ち、建物の外観や館内のインテリアには洗練されたデザインが施され、高級ホテルを彷彿とさせるつくりです。エントランスホールやダイニングルームなど、共有スペースが広々としていて、上品で優雅な雰囲気も感じられます。
また、共有部の充実度も抜群です。シアタールームやカラオケルーム、ダンスホール、機能訓練室、図書館、理美容室などを完備しているところも多く、中には、フィットネスルームやプール、温泉といった設備を併設している施設もあります。
居室もゆったりとした空間が広がり、1人部屋と夫婦部屋の2タイプを備えた物件がほとんどです。建物全体がバリアフリーで、シニアが安心して過ごせるつくりになっています。
3 運営母体である鉄道会社、不動産会社などがノウハウを活かしたおもてなし
運営母体である鉄道会社や不動産会社の系列企業で培われた、顧客対応や施設運営のノウハウを活かし、高い接客スキルを備えたスタッフが多数常駐。ご入居者一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドのケアに着目し、ホスピタリティにあふれた上質なサービスを提供しています。
また、大規模な都市開発や再開発に伴う大型複合施設として建設された物件もあり、商業施設やファミリーマンションが併設されているところは生活の利便性が高く、ごく自然に世代間の交流も行われているようです。
4 手厚い介護と医療体制
ご入居者に対するスタッフの人員配置が手厚く、多くの施設が介護保険法の基準である3:1を大きく上回る、2:1や1.5:1などの体制をとっています。
医療機関とも密接な連携を図り、夜間の不調や急変など、緊急時の体制も整っています。また、介護士だけでなく、看護師も24時間常駐している施設が多く、インスリンや胃ろうなどの医療ケアにも対応。ほかにクリニックを併設していたり、認知症の予防やケア、日々の健康管理に力を入れているホームも増えています。
シニアレジデンスの大半が、入居時の条件として自立した生活を送れることを挙げていますが、入居後に介護度が上がった場合、併設の介護棟や系列の介護付き有料老人ホームなどに住み替えが可能なシステムを導入しているところもあります。
5 栄養バランスのよい、おいしい食事
和食、洋食とメニューが選択式であったり、料理長が一流ホテルやレストランのシェフ出身であるなど、毎日の食事は栄養バランスだけでなく、おいしさと見栄えのよさにも力を入れています。
定期的に食のイベントが開催され、高級レストラン並みのコース料理がふるまわれたり、プロが目の前で調理するライブ感を楽しみながら作りたての料理が味わえたり。お酒類をたしなむ機会が設けられたりもしています。
いま注目されているシニアレジデンスの例「東急ウェリナ大岡山」
シニアレジデンスの特徴を一通り把握したところで、実際に入居者のみなさんがどのような環境で生活されているのか、充実した設備とサポートで評判がよい「東急ウェリナ大岡山」の例をご紹介します。
・大企業ならではのブランド力と安心感
東急株式会社が経営母体の「東急ウェリナ大岡山」(東京都大田区)は、東急目黒線・大井町線大岡山駅から徒歩1分という駅チカのシニアレジデンス。介護付き有料老人ホームですが、一般居室は自立の方向けとなっているため外出や外泊などの自由度も高く、手厚いサポートが受けられる環境のもと、自宅さながらの生活が安心して送れます。
・介護士と看護師は24時間常駐しサポートが充実
介護士はもちろん、看護師も24時間常駐。建物の向かいに東急病院があるため、医療との連携も万全で、入居者の健康管理や医療ケアの体制が整っています。
また、将来介護が必要になった場合は、住み慣れた居室で介護サービスを利用することが可能なうえ、さらに手厚いケアを必要とされる方は併設の介護フロアに移り住むこともできます。
・上質なサービスで快適な生活環境
スタッフ教育や研修が行き届いており、フロントには24時間スタッフが常駐。ご入居者の要望やお困りごとに関して、生活相談員やコンシェルジュが丁寧に耳を傾け、日々のサポートやサービスに反映しています。そのため入居者間のトラブルもなく、新たな生活に溶け込みやすい環境が保たれています。
・自分らしい生活が堪能できる
居室は1LDKと2LDKの2タイプがあり、ご夫婦やご兄弟での入居も可能。全室とも明るく開放的なつくりで、バス、トイレ、キッチンが完備されています。ペットの飼育が可能なフロアも設けられており、ペット専用のエレベーターも設置されています。
・ホテル監修のおいしい食事
食事は東急ホテルズ監修のもと、管理栄養士とシェフが連携し、ご入居者の好みやリクエストも取り入れながら、栄養バランスのよい作りたての食事を提供。朝、昼、夜とも洋食、和食メニューを取りそろえており、自分が好きなメニューを予約なしで選べます。友人や家族との会食に、特別メニューをお願いすることも可能です。
・コンサートやスペシャルディナーなどイベントも充実
お花見、紅葉狩り、クリスマスなど季節ごとのイベントのほか、著名な音楽家を招いたコンサートや「セルリアンタワー東急ホテル」の総料理長によるスペシャルディナーが開催されるなど、ホテルライクな生活を満喫できます。
「東急ウェリナ大岡山」の手厚いサポートで自分好みの生活が堪能できる環境は、ご入居者やご家族の満足度も高く、評判のよさが口コミで広がったことで、自ら見学に訪れ、入居を決める方々が多いそうです。
シニアレジデンスを選ぶときのポイント4つ
実際に、超高級老人ホームであるシニアレジデンスを選ぶ場合、どのような点に注意したらよいのでしょうか? 見学や検討の際に押さえておきたいポイントを4つ挙げてみました。
1入居費用のシミュレーション
入居一時金が数千万円~数億円と高額なホームが多く、月額利用料も一般的に高めです。入居一時金は家賃に相当する分を前もって支払う費用ですので、料金表の中から償却年月数(償却期間、想定居住期間)も確認しておきましょう。
次に前払いと月払いの場合の費用を比較し、入居期間も想定したうえで、おおよその利用料を初期費用、月額利用料に分け、トータルで算出してみてください。予算に対して無理のない範囲で支出を続けられるかどうかがポイントです。
入居時は自立されていた方でも、後に要介護状態になると、介護保険の自己負担分や医療費の負担が大きくのしかかってきたり、通院の付き添い、生活用品など日常の細かい出費が増えるケースもあるので、余裕をもった資金計画を立てるようにしましょう。
2 入居条件に適合しているか?
シニアレジデンスの多くが60歳、もしくは65歳以上で自立からの入居とされていますが、施設側が入居者の健康状態、保証人、支払い能力などについて条件を設定しており、申し込み後の入居審査によって受け入れの可否が決まるケースがほとんどです。
自分が希望するホームをいくつか選び出したら、それぞれの入居条件に適合しているかどうか、事前に確認しておきましょう。
3 高額な費用に見合ったサービスといえるか?
介護付き有料老人ホームと称していても、サービスの内容によっては別途費用が発生するものがあるので、月額利用料の範囲内で受けられるサービスの種類と、どこからがオプションのサービスになるのかを確認。そのうえで、費用に見合ったサービスが受けられるかどうか検討します。
要介護状態になった場合、介護居室に移り住むなど、継続してサービスを受けられるホームもありますが、原則として介護度が上がるにつれ、月額利用料は割高になるので要注意です。
4 自分が理想とする生活がイメージできるか
立地や建物の外観、設備の充実度といったハード面のスペックだけでなく、運営会社の方針やスタッフのレベルによってもサービスの質は大きく変わってきます。希望するシニアレジデンスの見学会や相談会に足を運び、自分が思い描く生活が叶えられそうか、楽しく快適な生活が送れそうか、直接、施設長やケアマネジャーなどから話を聞き、ご入居者のようすや表情も見て検討するようにしましょう。
終わりに
今回は高級老人ホームのなかでも、さらにハイレベルな設備とサービスを売りにしているシニアレジデンスの特徴と、選ぶ際のポイントをご紹介しました。いかがでしたか?
シニアレジデンスは万全なサポート体制のもと、自宅以上にハイスペックな暮らしができるホームとして、アクティブなシニア層を中心に注目を集めています。ホスピタリティマインドあふれる優秀なスタッフをそろえ、高級ホテル並みの上質なサービスが受けられる点において、他のホームでは代えがたい価値があります。
その一方で、高級感が重視されていることから、施設側もご入居者のミスマッチを避けるために、さまざまな入居条件を設定しており、事前の情報収集は必要不可欠です。
また、入居契約にはマイホームの購入などと同様に多額の出費が必要になります。施設見学や体験入居を有効に活用し、ハードとソフトの両面から納得のいくサービスが受けられるかどうか、しっかり吟味して選ぶようにしたいものです。
当サイトでは多数のシニアレジデンスの情報を掲載しています。ご入居を検討される場合は、ぜひともお役立てください。
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